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2026.3.21

祈りと奇跡

ある日、ご相談者さまがお見えになりました。
その際、首の痛みがひどく、目を開けるのもつらいご様子でした。

お話を伺うと、「体調が優れず、何日も眠れていない」とのことでした。
この方は、分譲マンションの建設に携わっておられる業者の方でした。

さらにお話を深く伺っていく中で、ご相談者さまの首の後ろに、ふと人の気配のようなものを感じました。
そこで、その存在に静かに問いかけてみました。

すると、その存在はこう語りました。
「妻に浮気をされたことで深いショックを受け、衝動的に首を吊ろうとしたが、途中で怖くなり思いとどまろうとしたものの、ロープを外すことができず、そのまま命を落としてしまった。」と。

そして、「ロープが外れず、いまも苦しんでいる」と訴えておられました。

そこで私はお尋ねしました。
「どのようにすれば、この方から離れ、納得してお里(あの世)へお帰りいただけますか」と。

すると、言葉が届いたことに驚かれた様子で、しばらく考えた後、
「酒を一杯飲みたい」とおっしゃいました。

私はさらに確認しました。
「一合のお酒でよろしいでしょうか。おつまみはいかがなさいますか」と。

それに対し、「それで十分だ」とのお答えがあり、あわせて「般若心経をあげてほしい」とのご希望も示されました。

そのための方法を整え、ご本人の意向を確認したうえで、ご遺族の方へお伝えいたしました。

遠方であったため、私に代わり親しい宮司に現地へ赴いていただきました。神職ではございますが、ご本人の「般若心経を」という強いご希望に沿い、読経をお願いすることといたしました。

また、ご遺族には、お酒を一杯と、可能であれば小さなおつまみを、五日間お供えいただくようお願い申し上げました。

宮司も心を込めて般若心経をあげ、無事にお勤めを終えております。

ご遺族の皆さまにはお喜びいただきました。自死という出来事により、さまざまなお気持ちを抱えておられたご様子でしたが、その後の穏やかなご様子をお聞きして、少しでもお心が和らがれたのではないかと感じております。

追伸
後日、冒頭のご相談者様からは「首が楽になった」とご報告をいただきました。
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