友人の宮司からのお話です。
ある朝いちばんに、家の電話が鳴りました。
(彼も私と同じく、携帯電話があまり好きではありません。)
受話器の向こうから告げられたのは、
「宮司を…神職を辞めることにしました」という報告でした。
病気のため自動車の運転ができず、御朱印の対応や、重いお供物の買い出しも難しい。
神社の掃除や日々のお世話もままならない。
ご相談事は自宅で受けられるけれど、それにも限界がある。
氏子の皆さまもご高齢の方が多く、お願いできる状況ではない。
一時間ほど話し込むうちに、その切実さがひしひしと伝わってきました。
すでに心は決まっている様子で、私は多くを言えませんでした。
明日は我が身。
日々を夫に頼る生活は、私も同じです。
ただ違うのは…
私は一応、免許証を持っていること。
(もっとも、長らくハンドルを握っていないペーパードライバーですが…)
他人事ではない現実に、静かに考えさせられた朝でした。
この記事を書いた人
トモエサンガは少々年齢を重ねた女性2名で運営しております。
あなただけの護符を神前にて、一つ一つ丁寧に心を込めてお作りしています。