お庭に立つ一本の木と、静かに言葉を交わしています。
それは、いわば御神木のような存在です。
数年前のある日、その木から
「火が出る。周囲の草木をきれいにしなさい」
と告げられました。
半信半疑のまま、庭だけでなく、隣家の敷地にまで伸びた草木を刈り取り、周囲一帯をすっかり整えました。
やがて春が訪れ、何事も起こらなかったことに安心した私は、護神木に少し意地悪く、
「結局、火事にはならなかったじゃない」
と声をかけました。
すると、厳しい声が返ってきました。
「事が起こらねば、我らの力は分からぬのか。
防いだのだ」
その言葉に、背筋が伸びる思いがしました。
この記事を書いた人
トモエサンガは少々年齢を重ねた女性2名で運営しております。
あなただけの護符を神前にて、一つ一つ丁寧に心を込めてお作りしています。